すとーりー

□丁半揃いました!
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「え〜と、 じゃあ つまり」

地べたに正座する親父さんと銀髪兄さん 髪地面についてます

その後ろでは
「はぐはぐ・・・・」
「落ち着いて食え。
ああこら 言ってるそばからっ!水を飲まんか!!」


「饅頭買ってて正確だったな」
「あはは 餌付けだねー」




「お前ら どう思う?」


一通り話し終わった師匠
ちなみに その後ろではまだ首めり込んでる人がだらーんとしてます



「どうって、イカサマなんじゃないの? 」

隻眼青年が馬鹿馬鹿しいとため息をつく


「もしイカサマなら 全財産とりあげられて更にかよ・・・」

横で黒い青年がひとりごちる


「まったく 慣れぬ博打などに手を出すからだ!」

白髪の少年が声を荒げる
横で夢中で饅頭を頬張っていたちびっこがびくりとする

饅頭から口を離し 俯く
幼い彼女も当事者なのだから





それに気付き よっこいしょと立ち上がる

銀糸を揺らして しゅんとしてしまった幼子の頭を撫でる



「・・・・・・じゃ 取り返しに行くか」




頭を撫でられた子供の顔がぱあっと明るくなる

「まあ 仕方なかろう」

白髪少年が腰掛けていた角材から立ち上がる

父親がいいのだろうか と戸惑う

「お前ら 俺らが戻って来るまで絶対賭博に近寄んなよ 危ねーから」


父親は先程の鮮やかな手並みを思い出し この人達に賭けてみようと思った
親子がこくこくと頷く


「じゃあ 道教えて貰わなきゃね
ほら とっとと起きろよ グズ!」


ズボッ
「おぐぅぅっ!!」


一気に怯える親子。


長屋から引っこ抜かれたチンピラさんの絶叫が響いたとか響かなかったとか




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