人名事典

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【葵 (あおい)】
@《ア》フユアオイ・タチアオイ・ゼニアオイなど、大形の花をつけるアオイ科の草本の俗称。現代の俳諧では特にタチアオイをいうことが多い。夏の季語。
《イ》フアバアオイのこと。
A襲(かさね)の色目(いろめ)。表は薄青、裏は薄紫。
B紋所の名。賀茂社の神紋の加茂葵に由来し、種々変形。
C源氏物語の巻名。→葵上(あおいのうえ)

【茜 (あかね)】
@アカネ科の蔓性多年草。山野に自生し、根は橙色。茎は四角く中空でとげがある。各節に四葉を輪生し、秋、白色の小花をつける。根から染料を採った。生薬名を茜根(せんこん)といい、通経薬・止血薬。茜草。秋の季語。
Aセイヨウアカネの根から採った赤い染料。アリザリンを含む。茜根。
B茜色の略。

【梓 (あずさ)】
@《ア》キササゲの別称。
《イ》ヨグソミネバリの別称。弓の材に用いたという。
A巫女が神霊を呼び寄せるのに用いる梓弓。また、そのわざ、その巫女。
B(中国では古く梓の材を用いたのでいう)版木。

【厚司 (あつし)】
他に「厚子」とも書く。
@(アイヌ語)オヒョウの樹皮から採った糸で織った織物。またそれで作ったアイヌの上衣。
A大阪地方で産出する厚くて丈夫な平地の木綿織物。紺無地か大名縞で、仕事着・はんてん・前掛けなどに用いられた。

【いさな (いさな)】
単語の漢字は「鯨」または「勇魚」。
クジラの古称。いさ。

【五十鈴 (いすず)】
五十鈴川(いすずがわ)に由来。
三重県伊勢市を流れる川。神路山に発源し、皇大神宮神域を流れて御手洗(みたらし)となる清流。御裳濯川(みもすそがわ)。宇治川。
他に「五十鈴」とつく言葉は「五十鈴宮(いすずのみや)」「五十鈴依媛(いすずよりひめ)」など。

【香 (かおり)】
@よいにおい。香(か)。
Aつややかな美しさ。
B(芸術品などの)何となく感じられるよい感じ。

【薫 (かおる)】
@煙・霧・靄・霞・香などが漂う。
Aよいにおいが漂う。におう。
B顔、特に目もとなどが艶やかで美しい。

【皐月 (さつき)】
@(「五月」「早月」とも書く。)陰暦5月の異称。早苗月。夏の季語。
Aサツキツツジの略。

【紗綾 (さや)】
(サアヤの約)地を平に文を経(たて)の4枚綾組織とした絹織物。地紋に紗綾形が多い。室町末ごろから江戸前期にかけて多く用いられた。

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