小説

□屋上愛
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「ごめん!アフロディ!」


「え?」



アフロディはすごくびっくりしたような表情を俺に向けた。



好きな人に嘘をつくなんてやだ。



「俺さ…」




「ん…?」




「俺、お前のこと…好きだ」



アフロディは困ったように俺を見た。



俺はこの微妙なちょっとの無言の時間が嫌でベンチに座るアフロディにキスをした。



そしたらもっと困ったような顔で俺を見た。





そうだよな…

男同士だし…

俺、気持ち悪いよな…




でも好きだ。

気持ち悪いと思われても、

アフロディが好きだ。





黙りこんで下を向くアフロディを俺はそっと抱きしめた。



「ごめん。気持ち悪かったよな!忘れてくれよ!な?」


精一杯普通を装ったつもりだったけど声が震えてしまった。



「…円堂くん」




俺の名前を呼ぶアフロディが可愛くて俺はもう一度キスしてしまった。



俺、言ってることとやってること違うよ…



それでも止められなくて、俺はアフロディの口に舌を入れた。



ビクンと動くアフロディをさっきよりもっと強い力で抱いて。
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