小説
□そんなの嫌だよ
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「おいマックス!部活行くぞー」
「待ってよ半田!!」
待ってよって言っても待たずにスッと行ってしまうのが半田だ。
いつものことだから僕はもう慣れたけど。
「半田ってさー」
更衣室でいつものように着替えながら会話していた時だった。
「半田って、モテないよねー」
フフンッなんてちょっと僕は得意げに言ってみた。
「僕は器用だからモテすぎっちゃって大変大変・・・」
「って!ちょっと半田あ!!」
半田は僕の言葉を無視して部室を出て行った。
・・・冗談だったんだけどな。
まあいつものことだし怒ってることはないだろうけど。
半田がいくら女の子にモテなくたって僕が半田のこと好きなんだから気にしなくていいのにな、なんて。