短編
□クリスマス
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「から揚げ、サラダ、シチューOK!ケーキOK!あとはツリーの飾り付けを待つだけね!」
クリスマス。
私の元いた世界で有名な宗教のイベント。
私はその宗教でも無いし、関係無いイベントなんだけど、イベント事には自分に関係なくても騒ぐのが日本人の性!
なので、マスターとクレイジーに頼み込んでクリスマスをやる事にしたのです。
私を含む女性陣は料理係。
「おぉー旨そう!!一口食べて良い!?」
「肉・・・」
「一口ならね」
そう言ってリンクが口に入れたご飯は一口より明らかに多い。
アイクはから揚げを一つだけ口にする。
「おぉー!旨いぜ!」
「ありがとう!自信作なんだー!そういえば、ツリーの飾り付けは終わったの?」
「あー、マスターと子供達が一番ノっちゃって、他の奴は手の出しようが無いって感じ」
「俺たちはやる事が無いから暇つぶしだ」
私の問いに二人が答える。
マスター・・・面倒くさいからって一番渋ってたのに・・・
「あ!」
「?ピーチ姫、どうしたの?」
「食べ物の方に気を取られてうっかり飲みものを買い忘れちゃったのよ・・・困ったわ」
「じゃあ、私が買ってくるよ!他に買いたい物もあるし!」
「そう?じゃあお願いしていい?」
「うん。じゃあ、行ってくるね」