「Line」
□嬉しいあとには
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ブブブッとスカートのポケットの携帯が震えた
普段、鳴らない筈なのにと思いながら携帯を開いた
表示された名前を見れば、笑みがこぼれる
「もしもし、おはようございます。山本さん」
店のカウンタ内の椅子に腰掛けてそう言った
街に出てから1日、結局、店に帰ってもやはりお客様は来ず、1日経ってしまった
そして今は八時半。既に店は開店している
『はよ!今、ようやく帰ってこれたぜ。本部寄ってから店行くな!』
本部とは、ボンゴレ本部の事だろうと理解してから答える
「今日のお仕事もお有りになるんでしょう?
また夜いらっしゃってくださって結構ですし」
『だいじょーぶ!非番取ってあっから!』
「それなら、出張の疲れを取ってください。
山本さんの事だからあんまり寝てないんじゃないんですか?」
クスクスと笑いながら言ってしまった。何故なら毎回、ほぼ寝ずに来るから店で寝る(本当に)
『う……。仕方ない、ちょっくら寝てからいくわ』
「了解です!」
じゃな、と別れの挨拶(?)こちらも「さよなら」と声を掛けて通話を終わらせた