「Line」
□ウエディングなら
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さてさて、自室で準備も済ませました
今日はハルさんとツナさんの結婚式兼披露宴です!
山本さんに連絡したら、2日続きで結婚式と披露宴をやるらしく1日泊まる用意をしろとの事
正直言えば、2日も休んで生活が危なそうと心配するが
やはりハルさん達の晴れ姿が見たい
ということで、少々不安がありますが2日お休みを取らせていただきました
「そろそろなんですが…」
周りを見渡し、くるはずの迎えを待つ
ちなみにボルボらしく、前にスウェーデンに行ったときに一目惚れ
イタリアに帰って、直ぐに買ったというエピソードを聞いたことがあったりする
そうして、数分待っていると黒塗りの車が目の前に止まった
「おぅ、待たせたな」
運転席側の窓からヒョイッと顔を出して山本が言う
「いえいえ、こちらこそすみません…わざわざ寄ってもらって」
「いいって、早く乗んな。一秒でも遅れたらツナに殺されっから」
苦笑いをしながら助手席まで来ると扉を開けた
「ツナさんってそういう方なんですか?
てっきり優しい方だと思ってました」
「そうだな、あいつ随分変わったぜ。10年前はあんなに腹黒くなかったしな」
パチン、とシートベルトを着けたのを確認すると車を発進させた
「腹黒…て、ハルさん大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃね?天真爛漫だしなアイツは」
ハハッと笑い飛ばしている
この人の偉大(?)さを思い知った時間だった