うつ病とは気分障害の一種でうつ気分(憂鬱)、不安、食欲不振、不眠、などが見られる精神疾患です。
心の風邪ともいわれますが、本当の風邪のようには治りません。何年、何十年間も苦しめられている方がたくさんいます。もちろん症状が軽くて治る方もいると思いますが。でも現実は深刻だと私は思います。自殺者の9割以上はうつ病と言われているくらいですから、実際の風邪のように軽く考えてはいけないんです。
うつ病の方は自分一人で悩んでいたり、自分が情けないと責めていたりします。死を望むくらいつらい状態なのです。ただ憂鬱で落ち込んでいるわけではないのです。ただやる気がないわけではないのです。だから決して安易に「すぐ治る」とか「頑張れ」とか励ましたりしないでください。うつ病の方はすでに頑張っています。なかなか治らなければ焦りが生じて悪化させてしまうこともあります。
私自身もうつ病患者の一人です。でも医師に診断を受けなければ性格のせいだと責めているに違いありません。残念ながら私の周囲にはあまり理解者がおらず、治らないことを責められた事があります。“普通”を求められることも多いです。どうしても怠けているようにしか見えないのかもしれません。
死にたいとどれだけ思ったかわかりません。死ねない自分がまた情けないのです。気分はいつも晴れず、急に泣き出してしまったり、人生を悲観して死を考えたり。とても孤独感か強いです。こんな状態がずっと続くんです。苦痛なんてものじゃ表現できません。死にたくなっても仕方がないと思います。
でも死んではいけないんです。死を選ぶのだけは避けなくてはいけません。私もそうなのですが、死ぬ力があるくらいなら 生きる力に、治療する力に変えなくてはいけません。生きることに絶望し、何も前向きになれない時、つらい時、どん底に突き落とされた時、今のありのままの自分を受け入れましょう。弱ってしまっている自分に「もう頑張らなくていい、病気なのだからゆっくり休もう」と語りかけてみてください。涙が止まらなくなるかもしれませんが、ゆっくり、焦らず、ありのままの自分を受け入れる、というのはうつ病には重要だと私は思っています。また身近にうつ病の方がいるのなら「病気なのだから」とゆっくり休養をとらせてあげてください。休養と薬で一進一退を繰り返しながらですが治っていきます。
とても大変な事ですが、うつ病の方も身近にうつ病の方をもつ方も諦めず、完治を目指して、必ず良くなると信じて治療しましょう。

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