drop


◆雨粒つぶつぶ 大人味ー /午前7時 

彼女が起き上がると衣擦れの音がした。
朝日はもう登っていて、乳白色の光が重いカーテンの隙間から部屋に差し込んでいる。
エドガーは癖もなく肩に流れた、キャラメルの髪に視線でふれた。
いとおしい横顔。やわらかで白い膨らみのさきに、恥じらうような淡い朱。彼女は無言で、部屋は静かだった。
ぼんやりとした金緑は、自らの首筋に遠慮もなく跡を残した人が目覚めていることを知らない。
こちらを向く気配に彼が目をつむると、細い指がこめかみをくすぐった。
そして触れる、ちいさな柔い熱。
離れていったそれを追いかけて、エドガーが瞳を開ければベッドに腰かける背中があった。
ミルクのような肌は甘く、抱き締めてと誘っている。鳥のさえずりも聞こえない部屋は誰かが訪れる足音もしない。
そっと起き上がり後ろから腕をまわせば、振り返ってぶつかる視線と掠れた声。
彼女がそう長くもない彼の名を、最後まで言い切るまえに。
エドガーはゆっくりと唇を食んだ。
長い口づけ。
静かな部屋はキスと吐息で満たされる。
逃げる舌にも確かに残る昨日の熱を探そうと、彼は彼女を再びシーツに沈めた。

2011/11/24(Thu) 08:54

by あめ
みかんさんへ
じつはこの文は雨の粒々(チャット)にのせた文で、チャットの表示は改稿がきかないので、会話なしという拘束のもと書いたものでした(^^)
以外に大変、かつたのしかったです
なかなか更新できていないので、生存確認もかねて倉庫から引っ張りだしてきました。
女体最高!!とか思いながら書きました(笑)

ちょいちょい更新なサイトを誉めてもらえるなんて、恐れ多い気がしますが、そういや…的な感じで覗きみてもらえれば最高!!です(^o^)
コメントありがとうございましたヽ(・∀・)ノ


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by みかん
何て素敵で何て綺麗な描写…!

雨さまこんにちは(*´∇`*)。
いやはや、美しい情景ですよね(*≧∀≦*)。
会話もなく、様子を描くのが凄いっ!
うきゃ〜(*´∇`*)萌え〜(*´∇`*)。

うふふふふ。
イラストだけじゃなく、ひょいと作品をアップされるのですから(*´∇`*)。

これだから雨さまのサイトは堪らない!うひゃ!♪ヽ(´▽`)/

またお邪魔させて頂きます!


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