RAiN
□はる
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春は嫌い
花の季節、出会いの季節
それより春は
わたしにとって別れの色が濃く移る
雪と共に降り積もった明日への覚悟も、ようやく溶ける日がきた
現実に流されて、ただ心に染み入っていく
いま触られたなら、溢れだす涙は止められない
明日のあなたは変わりない
しかしそれでも戻れない
振り向いたって桃色の嵐
新しい春はまた別れをつれてきますね
ひとりじゃない別れ
ぎこちない出会い
探りあう会話
すれ違いと裏切り
まだなれない春は一日一日が移ろいやすい
それでもいつの間にか日常に変わる
別れの春には去るのをためらうのだろうか
気にしない
何気ない
それでも出会いはわたしを変えていく
春は嫌い
わたしじゃない私が出てくる出ていく
いつものあなたに会いたくなる