日向の

□届いてくれ
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それからしばらくしてシカマルにテマリは呼ばれた。

(なんでいまさら、あの女といればいいのに何故…これ以上優しくしないで…)

テマリは心の中で叫んだ、何故あんな男に夢中になってしまったのだろうか、嗚呼私はいつのまにかシカマルに夢中になってしまっていたようだ。

好きすぎて嫉妬はさらに大きくなって、自分でも抑えられない。

「あの……テマリ…その…」

「あの女のところに行けば良いじゃないか」

だから傷つけたりする前に、どこかへ行って。

そう思って言ったのに…これじゃあまるでヤキモチだ。

「は?」

「惚けないでくれ…私は見たんだ、お前が女と可愛い店に入るところ…その女のところにいけばいいじゃないか…」

素直じゃないな、とテマリは自嘲したように笑った。

天の邪鬼もたいがいにしてくれと自分の意思に言いたい。

「あぁ〜これだから女はめんどくせ〜!!なんでこう伝わらねえんだよ!」

突然、シカマルが叫ぶように言い、テマリは呆然とした。

そしてガッと肩をシカマルに掴まれ、いわれた。

「…テマリよく聞け。あれはオレとスリーマンセルで一緒の奴で、お前の誕生日プレゼント買うのについてきてもらってただけだ」

「え……私の?」

「ほらよ」

勘違いにテマリは顔を赤くした。

つられてシカマルも顔を赤くしながら何かを投げるように渡されたそれは…髪飾りだった。

「オレが好きなのはテマリ、お前だ」

その言葉にテマリはさらに動揺しながら言った。

まさか、何故と。

「わ、私は可愛くもない凶暴な女だぞ!?」

「だからなんだってんだ。オレはお前がいいって言ってるだろ」

シカマルの言葉がテマリの胸にすとんと落ちた。

今なら素直になれるかもしれない、小さな声で呟いた。

「私も…すき、だ…」

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やっと伝わった二人の思い

以心伝心とまではいかないが

気持ちの一致はしたようだ

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届いてくれ
気持ち受け取りそして渡す。
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