Middledream
□氷解させる愛〜第四話
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籠の中の鳥
それは・・・
アナタだったんですか?
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月明かりの下でネジは自分の過去を話し出した。
「日向一族は古くから・・・宗家と分家に分かれていたんだ」
「宗家と・・・分家?」
宗家、という言葉に聖奈は遠い昔白から同じ言葉を聞いたことをひそかに思い出した。
「そして分家は宗家に逆らえない・・・それにはある理由があった」
「理由・・・?」
この次の言葉を
私は・・・
聞いてもよかったのかな?
白・・・
「日向の分家はその額に呪印を刻まれる。その呪印は発動すれば脳神経を破壊し・・・殺すことも容易だ。そしてその呪印は・・・
《籠の中の鳥》を意味する」
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『聖奈、僕たちにはね、家族ではないんだけど味方がいるんだよ』
『だあれ?白兄さん』
『いつか聖奈を迎えに来てくれる人だよ。その人は・・・ある一族の分家の子で、悲しい歴史を重ねた一族に生まれたんだ・・・』
『悲しい・・・歴史?』
『うん。【籠の中の鳥】として宗家に仕えないといけないんだ』
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「・・・ひゅう・・・が・・・一族・・・嘘でしょう・・・?」
ヘタリとその場に座り込んだ。
「聖奈!?」
ネジの声が頭上に響く。
でもそれは聖奈の耳には入らなかった。