Middledream
□氷解させる愛〜第三話
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アナタと白
どんな繋がりがあるのかな────?
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夢を見た。
幼い頃の私と白の夢を。
『聖奈、僕たちにはね、家族ではないんだけど味方がいるんだよ』
父を殺してすぐのことだった。
『だあれ?白兄さん』
『いつか聖奈を迎えに来てくれる人だよ。その人は・・・ある一族の分家の子で、悲しい歴史を重ねた一族に生まれたんだ・・・』
『悲しい・・・歴史?』
『うん。【籠の中の鳥】として宗家に仕えないといけないんだ』
『そうけ?聖奈、難しい言葉はわからないよ白兄さん・・・で、その人は誰なの?』
『ごめんね難しい言葉で^^その人の名前はひ────…』
物音がして夢は途切れた。
ああそうだ、波の国の潜伏場所に来て片付けとかいろいろ忙しくて8時には私寝ちゃったんだ・・・
悲しい一族の人・・・名前を昔白から聞いていたのに、覚えてない・・・
一族の名前すらわからない・・・
将来の大切な人・・・聖奈を迎えに来る人・・・
あれはどういう意味だったんだろう・・・?
ギシリ、とベッドが軋む音がした。
すぐ横にいる。
そしてフワリと額に手を置かれた。
冷たい手・・・
「・・・白・・・」
白、来てくれたの?
嬉しいな・・・
スッと手が離れる。
待ってよ・・・行かないで・・・
再び眠気が襲ってきた。
白・・・
一人にしないでよ・・・
ねぇ・・・
『・・・迎・・・に・・・た・・・聖奈・・・』
え?
今何て言ったの?
誰なの?
私を呼ぶ声は・・・
そしてまた意識は途切れた。