Middledream
□氷解させる愛〜第二話
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私の氷はアナタに
溶かされていく───…
剥がされていく
私の弱さを隠す鎧
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朝眼が覚めると
なんだろうか・・・凄く騒がしい音がしていた。
「リー!先生!…ここ人の家なんだから腹筋なんかしない!!」
「「青春だ───!!」」
なんだろうか・・・五月蝿い。
てか・・・誰かいる。
うっすらと、眼を開けた。
「え・・・」
長髪の、白い肌の男の人が、私の寝ているベッドの端に座って私を見ていた。
「起きたか。すまないな五月蝿くて」
その瞳は白く紫がかっていた。
強くて、綺麗な瞳。
『・・・白がなりたかった眼をしてる・・・』
「?・・・気分でも悪いのか?」
何も話さない聖奈に男・・・日向 ネジは不思議そうに問いかけた。
慌てて聖奈が答える。
「あ、大丈夫です・・・あの・・・もしかして私を尋問する人たち・・・?」
もっと暗部とかそういうところを予想していた。
ガイとリーは聖奈に気付き腹筋を止めた。
「私は木ノ葉の気高き碧い猛獣!マイト・ガイだ・・・!」
「そして木ノ葉の美しき碧い野獣!!ロック・リーです!」
「・・・珍獣!!?」
明らかに聖奈はその姿に引いていた。
そして二人を見て聖奈は先日のことを思い出す。
「・・・先日転んだときの・・・!!」
「ん?あぁそういえばキミか!まさか依頼人だったとは!!」
別に依頼はしていない。
そして忘れていたのか・・・
聖奈は小さくため息をついた。
「あ、あたしはテンテン。呼び捨てでいいわよ^^」
「日向 ネジだ・・・」
「聖奈です、よろしくお願いします」
本当に尋問なんだろうか?
しかし優しそうな人たちだなと聖奈は思っていた・・・