日向の

□永久の想い
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木ノ葉で最強と謡われる日向で最強と呼ばれる忍…日向 ネジ

忍としての技量は基本的なことは勿論

房術も心得ているため、女の扱いは上手い…あしらい方、だけなのだが

そんな彼にも出来ないことが、1つ…

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今日も明日も明後日もこんな毎日が続くのだろうかと考えたら憂鬱になってしまう、とネジは密かに溜め息を吐いていた。

憂鬱になるのは少し違うかもしれない、ある意味幸せな悩みなのだから。

それでもどうしたらいいのかわからない、良く言えば【照れている】だが悪く取られれば【嫌っている】になってしまう。

そう、悩みというのはヒナタがネジにちょっと触れるだけで…たまたま指先が触れ合ってしまうだけで恥ずかしくて、居たたまれなくてヒナタを直視出来なくなってしまうことだった。

そして今日、ついに、ついにヒナタに言われてしまった。

『ネジ兄さんは、私が嫌いになったの?』

涙ぐみそうになるのを必死でこらえながら無理やり笑顔を作りながら問いかけてきたヒナタの頭を撫でることしか、ネジには出来なかった。

『すまない…暫く、考えさせてくれ』

このままじゃヒナタをさらに傷つけてしまう、ネジの脳裏に浮かぶあの苦いアカデミー時代の自分とヒナタの思い出。

すれ違うたびに睨みつけたり皮肉な言葉を発したあの日の自分は、どれだけヒナタを傷つけてしまったのだろう。

苛立ちと後悔、生まれたものは罪悪感という消えない傷。

もうヒナタを傷つけてしまうようなことはしたくない…しかし思いは空回りするばかり。

苛立ちのあまりネジはガッと無造作に外に向かってクナイを放つ。

木に深々と突き刺さったそれを見てネジの胸が痛みを放った。

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「なんでアンタはいつもあたしを頼るわけ」

ハァーッと溜め息をつきながらテンテンが山盛りの団子を頬張った。

「甘栗甘に行かないか?としかあたしは約束として受け取ってないわよ」

「お前を吊るには団子が一番と思ってな」

黙って話を聞け、とネジはテンテンを一睨みすると、テンテンはチラリとネジが買った山盛りの団子を少し恨めしげに見て言った。

「あたしのアドバイスはアテになるかわからないわよ?」

「大体いつもあっているから大丈夫だ、問題ない」

ネジとヒナタが恋仲になるまでの仲介役であるテンテン。

そんな彼女は女心…ヒナタの気持ちを良くわかっていて、ネジの仲間で話しやすい、さらに彼女は口も固い。

だから彼は安心してテンテンに相談することができるのだった。
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