日向の

□変えたい運命
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始まりは本当に昔

でももしかしたら

出会ったときから始まっていたのかもしれない

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いつからだろうか、私がネジ兄さんに淡い恋心を抱いてしまったのは、しかしこれはきっとしてはいけない禁断の恋。

理由なんて決まっている、私がいたからヒザシおじ様は殺されてしまったんだ、私のような守ってもらわないと生きられない人を誰が愛してくれるだろう?

それにネジ兄さんは、私を従妹としか見ていないはずだ。


そして…確かに中忍試験以来、和解してからネジ兄さんは優しくなった。

だけど…きっとまだヒザシおじ様のことでネジ兄さんは心のどこかで私を恨んでいるに違いない。

殺したい殺したい…何故宗家(ヒナタ)がこの世でのうのうと生きていると。

そんな根拠がどこにある?と聞かれたら私ははっきりとこう答える。

この忌まわしい白眼でなんとなくわかると。

とにかくこの恋は諦めなきゃいけない…どちらも報われない、苦しいだけのものなのだから。

だけどもし、もしも変わるならこの運命を変えてしまいたい、ナルト君が変えたように…

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ナルトが帰ってきたころヒナタの髪は本当に前と比べ長くなった。

前にヒアシに認められ、髪をのばしても良いと言われたことがヒナタには本当に嬉しくて丁寧に髪を扱い伸ばしていったのだ。

だが…ヒナタはやはり宗家に居場所がない気がする…と、たまに考えてしまうことがあった。

嫡子の癖にハナビにまで自分の力が劣っていると言われていたのだから・・・


「ヒナタ様」


思考を張り巡らせていたら声をかけられた、振り替えるとそこにいたのは…

「ネジ兄さん…どうしたの…?」

ネジだった、分家の従兄であるネジはヒアシに認められている上忍。

決して縮まらないこの差が2人の距離を遠くさせているようだ。

「いえ、偶然姿を見つけたものですから」

「そ、そうなんだ…私はこれから演習場で修業に行こうと思って…」

「そうですか、気をつけてくださいね。無理はなさらないように、では」

丁寧に挨拶するネジを見てヒナタの胸が痛む。

実力とは別に分家と宗家の壁が2人の距離をさらに広げていると実感してしまうのだ。

ヒナタは浅くため息をついて演習場に向かった、強くなりネジに並ぶために…
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