戦国迷い道

□光の記憶
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ずっと小さい頃に


月明かりを頼りに、暗い石段を急ぎ足で下り


真っ赤な鳥居を横切って


貴方と一緒に
あの場所へ


川のせせらぎを聞きながら流れるのは貴方との時間



空を舞っているたくさんの光


ずっと昔の事で……今はよく覚えていないけれど

あの頃は確か、もっとたくさんの蛍がいて

貴方はもっと、私の近くにいた




いつからだっただろう−−貴方を遠く感じるようになったのは






光の記憶
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