BL短編

□毎日一緒
2ページ/3ページ



「はあー・・・・・・」




光が変なことですねとる上、喧嘩までしてもーたから昼飯がない。




「・・・コンビニ弁当うまない。」



しかたがないから近くのコンビニで腹を満たすことにする。


・・光のうまい料理食いたい・・・・




「おい、何しけたツラしとるんや」




「・・・・なんや、侑士か」



同じ病院に勤める侑士とは従兄弟なだけあって、
よく一緒に呑みに行く。

どこがいいのかよーわからんけど、看護婦さんにモテる侑士は気に食わん。


「なんやとは失礼やな〜。」




「俺今激しく落ち込んどるんや。」




「は?

まあ、はい、これお祝いや」


・・・・・・?
そう言って侑士は光が好きなお菓子の可愛い詰め合わせを置いてった。



「・・・・・お祝いてなんや?

きょう誕生日でもなんでもないで」




「は?覚えてへんの?」




「・・・?

だーかーら!
なんやねん!
わからん!
はよ言えや!」



そう言うと侑士はハーッってため息つきならがらパラパラと手帳を開く。


そして今日の日付を指差して、



「ほら、ここお前が自分で書いてったんやで?」



そこには、俺の字ででっかく


(光と同棲1年目!
ひかる好きやー!)




って書かれてた。



「なんやらホテルのディナーやらプレゼントやら、去年計画しとったやん。
仕事休んで旅行するとかゆーとったから、てっきり今日休みかと思たわ」



「・・・・・・・・」




ペラペラと喋る侑士の言葉に、記憶が蘇る。

そうや、光と一緒にいろんな計画立てとった。
実現出来るなんて思てなかったけど、飯くらいは連れてって、プレゼントとかあげたいな、て。



(だから光あんなことゆーたんや・・・・)



「・・・・侑士、今からでも間に合うと思う?」





「・・・・・・

旅行は無理やけど、ホテルのディナーくらいはできるんちゃう?」





「・・・・・急がな!」






次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ