BL短編

□毎日一緒
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「もー嫌や!
離婚や!別居や!」


「なっ・・・、そこまで言うんなら俺も知らんわ!

ゆーとっけど!

俺じゃなくて光が悪いんやからな!?」


「はあ?
なんで俺が悪いん?
謙也さんがあかん。」


「なっ・・・・!」




なんでこんなことに・・!


『毎日一緒』



光と同居という名の同棲を初めて1年。
俺は家の病院を継がずに、大学病院に勤めることにした。

男と付き合うとるし、俺は小児科で医者をやりたかったからや。

結局光の親には挨拶できひんかったけど、俺は一生一緒におるつもりやからいつかは行かなあかんなあって思っとる。



光が専門学校を卒業した春、俺からプロポーズした。
(プロポーズっちゅうか、同棲のお誘い?)


光がにっこり笑って、
「言うん遅いわ、ヘタレ」
てゆーた時の笑顔はキレーで可愛くて、見とれてしもた。



そっから俺は医者として働き、光はバイトをして生計を立てている。

(ひかる一応主婦、やもん。)



家事は全て光任せ。
俺は不規則な仕事やから、どうしてもそーなってまう。
それでも光は嫌ってゆわんと毎日がんばってこなしてくれてた。


・・・・のに。



「きょうは家事したない。」


「はい!?
光がやってくれんとどーなるん!?」




「・・・やって・・・・・


・・・やりたない。
やる必要ないわ」



「・・・・っは!?」



今までこんなことゆーたことなかったんに。

わがままは多いけど、俺のために一生懸命やってくれとったんに。



・・・もう、俺に尽くすんが嫌なったんかな。


そう思うと、急に悲しくなった。
その反面、むっちゃ腹立った。
俺はいつも光のために働いてるのに。
つらい仕事も、光がいるから頑張れるのに。





「・・・・ああわかったわ。
もー知らん。
今日は適当に飯とか食ってくるから、光も自分でどーにかせーや。」



「・・・・!

けんやさん、その態度なんなん?」



「あんなあ・・・・
なんでそんな喧嘩腰なんや?
光が悪いんちゃう?」



「・・・そうかもしれんけど、けんやさんのが最低や」



えー・・・・・・
もうほんまに知らんわ。
朝からこんなだやいことしたない。
光なんか嫌いや!




「はいはいわかりました。
勝手にせーや。
俺もう仕事行くわ。じゃーな」



「・・・けんやさんなんか帰ってくんな・・・・」





ぱたん。




もう聞きたない。
俺はドアを閉めて、仕事に行くことにした。




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