中篇創作

□ある日の三人娘(?)達 〜休日前日編
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「…パジャマ・パーティーしよう!」

すべては、その芽衣の一言から始まった。




明日からニ連休という休日前日。


ディアーナ、シルフィス、そして芽衣の三人は午後のちょっとした空き時間に街へと繰り出した。


目的は、『明日の夜のお泊り会で着るおそろいのパジャマを買おう!』ということらしい。


元々は単に二人が王宮のディアーナの部屋に泊まる、というだけのことだったのだが、芽衣の提案によりその予定は少々の修正を施されていた。


特にディアーナなど、『ぱじゃま・ぱーてぃ』なる聞き慣れない言葉にひどく心動かされたらしくそれがどういうものなのか芽衣に対して引っ切り無しに尋ねていたりする。


ディアーナもシルフィスも、夜更かしをするという習慣がまったくといって無かったため、芽衣は『コレも文化の違いってやつかしら』などと呟きながらいろいろ説明してやっていた。




「いつも覗いているあのお店なら、きっと素敵なのが見つかりますわよね?」


「あー、そういえばこないだね、向こうの通りの方に、新しいトコ出来てるの見たよ。そっちも結構カワイイの揃ってるぽかった。」


「…じゃあ、そっちにも行ってみましょうか。」


「まぁあ。…一つに決められるかしら、わたくし。」


目移りしちゃいそう、というディアーナの言葉に頷きつつ、三人は楽しそうに人のごった返す街の中を流していく。




―と。





そんな3人の姿を見詰める複数の目が在った。
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