BOOK08

□E.泣いても無駄だぜ
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※前科有り山本
※ドロドロ黒い捏造



「泣いても無駄だぜ?誰も来ねぇよ」


そう言って、獄寺を強姦した。
ずっと獄寺が好きだったから。

しかし、それが警察に見つかって即逮捕されてからはずっと務所生活。

ツナに見放された上に、親からも勘当された。


そう俺にはもう失う物はない。
俺は独りぼっちになって、自然と人を避ける生活を送っていた。


出所後は、ボロいアパートを借りて、ひっそりと暮らしていた。

何も食べる気もしなくて、何もやる気もしなかった。


ただ一つ。
獄寺が気になっていた。

あれからどうしているだろう…。
俺を見たら、怯えるだろうから、会いたいとか会いに行きたいとかは思わない。

けど、どうしても安否が知りたくて、そこら辺の路地裏にいたマフィアらしき奴等に問いかけてみたら、ボンゴレ関係者だと思われて襲われた。

時雨金時も金の足しにするため売り捌いてしまった俺は丸腰で、命からがら逃げ出した。

しかし、負った傷は思ったより深く、俺は道端に転がりこんだ。

元々、人通りの少ないアパートの前だ。
誰も通る筈がない。

だいたい、こんな汚い野郎を拾う奴なんかいないだろう。


やべえな、血が止まらねぇ。
ハハハ、あっけな…俺の人生……。

でも、死んでも、もういいか。
なんかすげぇ疲れた。



「ざまあねえな、山本さんよ」


上から降ってくる懐かしい罵声。

ああ、俺の天使が迎えに来たかな…。


「獄、寺……」


ごめんな。

その一言を言えたかどうか分からないが、そのまま意識は遠退いた。



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