BOOK05

□B.ベルトを外す音
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※14山獄
※変態山本でギャグ風味



「待て」

「え…っ」


明日は休みで、ここは獄寺の家の寝室。

甘ーいムードで今からやることやろうとしている時に、獄寺が俺の顔に掌をぶつけてきた。


おあずけをくらった犬みてぇになった俺はひでえ!とか、何で!とか、あんまりだ!と吼えるけど、獄寺に上から睨まれると、もう大人しくするしか他はない。


既に二人とも上半身は裸。

それにベッドの上だというのに俺は正座までさせられている。


早く獄寺と、ああん(自主規制)なこととか、やあん(自重)なこととか、ピー(同人誌でもとても載せられないような内容)なこととかしてえのに!!
獄寺の、あああっ(目も当てられない)な姿とか見てえのに!!


「あんまりだー!!触らせろーっ!!獄寺あああぁ!!」


半ば発狂して獣の如く獄寺を押し倒したらすごい右ストレートが頬に飛んできて、おまけの蹴りまで入れられて、
また今度は獄寺と距離をとって正座し直した。


「だから‘待て’って」


犬に言い聞かせるように、ピタリと掌を俺に見せる。
その動作の瞬間に舌で口角を舐めるとこがどこか厭らしい。

俺は黙ったまま獄寺を上目遣いに見て、
“待て”をした。


「いい子だ」


誉められたと思ったら、カチャカチャと響く金属音。

獄寺がベルトのバックルをゆっくりした動作で外していた。

その動作が何故か艶かしくて、どこかエロい手つきだったから見入ってしまった。


ベルトを外しながら俺に膝立ちのまま、近づいて来る。

そして唇へのキスを一つ。


ベルトを外し、ジッパーを鈍くゆっくりな音をたてて下げて、前を寛げながら、獄寺は首を可愛らしく傾げた。


「“おかわり”?」


俺は我慢できなくて、獄寺の唇に飛び付いて、獄寺の唇に噛みついて食らい尽くすように貪りながら

ベッドへと押し倒して、快楽を求める獣のように、自分の主張している股間を獄寺の股に擦り付けた。


すると獄寺が妖艶に微笑した。


「ばか犬」


もう……“待て”ができないバカ犬でけっこうですっ!



End

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