お題
□1.体操服は好きだぜ、脚が見えるしな。
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今まで試合の時晴れてよかった、と思ったことはあるけど、太陽にこれ程までに感謝したことはない。
体育服の短パンからスラリと伸びる白すぎる生脚は、もうキラキラ輝いてみえる。
細っ!細いよ獄寺の脚!綺麗な太股!ああ、あれに挟まれたい。顔埋めたい……!
「獄寺…刺激的なのな」
「はあ?暑さで頭が沸いたか」
他の奴等も(主に女子)獄寺のことやらしい目で見てるしさあ…。
でも、でも、水泳の授業に比べれば、(俺の下半身的にも)マシだ。
「俺ジャージの方がいいんだよなあ……、日焼けしたら直ぐにヒリヒリするんだよなあ」
「ジャージかあ、俺のジャージとか着てほしいよな」
「てめえ熱中症なんじゃねえの?さっさと保健室行けよ」
「でも俺、やっぱ体操服好きだぜ!生脚が拝めるからな!」
「……てめえって変態なんだな…」
ムッツリ、って蔑まれた。
だって中2だもん。
好きな奴のこと、やらしー目で見ちゃうのは当たり前じゃん。
なんて、あっさり言ったら、本当に脳の異常疑われそうだ。
「獄寺もムッツリのくせに」
ニヤニヤ笑って、獄寺の頬を両側から引っ張ると、やっぱり花火を撒き散らしてきた。
本当、予想通りすぎて、おもしれー。
後ろに回って羽交い締めしたら、うっすらと汗をかいた項が目の前にあって、思わずごくりと固唾を飲み込む。
あ、やべ。そっか、体育だから後ろ髪結んでんのか、
「てめっ、離せ!バカ力やきゅーばか!」
「んー、もーちょっと」
「あーつーくーるーしー!」
あー、体育って本当に最高なのな。