お題

□3.100%ないから安心しろ
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「俺さ、最近考えるんだ」


昼休みだった。
いつもの三人で屋上で輪になって、隣のクラスの○○がこうだったとか、あの先公がどうだったとか、十代目と談笑している途中だったのに、
やけに真面目な声で、十代目の話を遮ったのは眉を寄せて考えるように頬杖をついている山本だった。

コイツのことだどうせくだらないことだろう、という考えを打ち砕くように真剣に悩んでいるような顔だった。


「どうしたの?山本」


お優しい十代目が心配そうに山本の顔色を窺う。


「もし獄寺と結婚したらなんだけど…」


ブフーッッ!!
思わず飲みかけのコーヒーを十代目に向かって吹き出してしまった。


「す、すみません!十代目っ!」

「き…気にしないで、大丈夫だから」


どうせなら山本に向かって吹き出せばよかった…。


「最初は共働きして1LDKのマンションに住んで、余裕ができたらマイホーム買ってさ」

「何で俺がテメエと住まなくちゃならねえんだよ!」

「ま…まあまあ、獄寺君。落ち着いて」


殴ろうとした手を十代目に止められて、渋々下ろした。


「赤ちゃんできたら俺も育児休暇とるぜ。一緒に子育てしよーな」

「俺は男だっ!」

「ご、獄寺君!足も出したらダメだよ」


蹴り上げようと構えた足も、また十代目に止められて渋々と下ろす。


「赤ちゃんが大きくなったら俺は専業主夫になる。だから獄寺は働きに行ってもいいんだぜ、獄寺仕事しかできねえって感じするもんな」

「お、おさえて獄寺君…!」

「し、しかしですね十代目…」


炊事も洗濯も掃除も一応はできるわ!
一人暮らしなめなんなよ!
怒りは積もるばっかりだ。熔岩も積もれば火山となる…といったところか。


「あ、でも俺、夜はバリバリ働くな!獄寺の上で!」

「このヤロ…!次から次に俺を侮辱しやがって……!」


昨日整備したばかりの火薬たっぷりダイナマイトを両手に八本、指に挟む。


「そんな未来考えたら待ち遠しすぎて、夜も中々眠れなくて…」

「百パーセントねえから安心しろ」

「ダイナマイトもダメだって!」

「安眠させてやるよ…永遠にな!」


果てろ!!この変態バカ!!



End

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