愉快な日常
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「そう…委員会の仕事でね…」
『なんだ、てっきりデートかと…』
「「違うよ//!」」
「けど、本屋さんだったら駅前まで行かなくてもすぐそこにあるよ」
「えっ本当ですか!?」
「うん…そこの角を曲がって…ちょっと古いところだけど」
店の前について思ったことは…
「「『(怪しい………)』」」
店の名前が異界堂という、なまえからして怪しい店だった
「それにしてもなつかしいなぁ……僕も子供の頃よく利用したけど変わらず経営されてるとは…
おじゃまします…」
「え!?は、入るんですか!?ちょ…ま、まってください!!」
「(えっ結局入るの!?)」
『しょうがないな…』
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「ず…ずいぶん暗いね……」
「寒っ…暖房効いてないのか…やってないんじゃないですか?」
「おかしいね…そうなのかなぁ……」
『にしても凄い本の数…くしゅん』
あー、寒い
「僕はもう少し奥まで行ってみるよ。店主さんがいるならごあいさつしたいし…」
「あ、そ、そうですか。わかりました。じゃあ僕ら仕事のほうやっときますね………」
「な、なら私はこっちの棚を………」
『じゃあ僕はハデス先生についてい……………』
すごい剣幕で2人が腕を掴んできた
あれ、デジャブ?
「(うぅ…怖いよ〜…なんでこんなことになっちゃったんだろ…もうなんでもいいからさっさと選んでさっさと帰ろう……さっさと…)」
花巻が本を抜いた瞬間、本の雪崩がおきた
「Σきゃああっ!!!」
「『Σ!!?』」
『は、花巻!』
「花巻さん!?大丈夫!!?」
「あ…あ、あう…あ、う…うん……!!」
『と、とりあえず拾うか…手伝うよ』
「う、うん…ど…どうしよう売り物なのに、こんな…」
「す…凄いね…そんなにパンパンに詰まってたのかな…あ、僕店員さん呼んでくるよ!」
と、郁が振り返った途端、盛大に顔から転けた
「Σわあっ!!!」
『Σ郁ι!?』
「い…いたたたた……」
「だ、大丈夫!?アシタバくん…思いっきり顔からいったけど……」
「ゔ…うん…な゙んとか…」
郁は痛そうに顔を押さえた
そりゃそうか←
「おかしいなぁ…なんでこんな何もないとこでコケたんだろ。何かにつまずいたような気がしたのに…」
『ドジだからじゃない?』
「ひどくない!?」
「(私しょっちゅう転ぶけどな…お、おかしいのかしら…)」
「と、とにかく店員さん呼んでくるね…」
『んー』
「あ、は、はい!お願いしま…」
ザパン
ピチャン ピチャン チャプ…
「「『……………………』」」
今何がおこったかというと…
いきなり水が頭から降ってきた。いや、本当に
「「な…何これ〜〜〜〜!!?」」
『さ、さむ…!』
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