愉快な日常

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「写真…?

僕の…?全然かまわないけど…どうして…」

「あっあの…あれです!!ヘンなことに使おうとかそういうのじゃないです、断じて。
ただ、その…


が、学校新聞に載せようと………」


学校新聞って…あ、あの?


するとハデス先生は急いでスーツに着替えたり、棚を整理したり…

あれ、普段毎日やってるよね?(スーツ以外)


ていうかノリ気だな…



「いつでもどうぞ…」

「で…できればいつもの感じでお願いしたいんですけど…」

そうお願いしてきたのは新聞部2年

山田可音だった



――――――――――

翌日


「何これ!!?」

「完全に珍獣扱いじゃねーか…しかもオレらまで載るなんて聞いてねーぞ!!」

「そうか?大してヘンなこと書いてねーじゃん」

『謎の液体っていうのが気になるけどいいや』

「藤…優…おまえ…」

「こんなのいくらなんでも先生がかわいそうだよ」

『そうかな?僕的に先生は喜んでいるような気がする…』

「でもさ、先生ただでさえ誤解されてるのに…」

「昨日の新聞部の仕業だな

部室乗り込んで文句言ってやろーぜ!!」



・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・

職員室


『失礼しまー…ん?』

「あー…ハデスくん


今朝の学級新聞のことだがね……その…あまり気にせんことだ。前々から新聞部にはろくなことをしないと教員の間でも度々話題になるし…

あまり君に落ちこまれると職員室の空気が著しく淀んで…

…ん?」


ハデス先生はニタ…と笑った


いや、普通にこわいよ


ていうか…なんか感動してる?



「新聞部にお願いして1部もらえたりしないでしょうか…ちょっと行って来ますね…」

「君は生徒に相手にされればなんでもいいのかね?」


あ、同感
でも教頭と同じってやだな←




・・・・・・・・・・

『郁ー!』

「あ、優っ」

『新聞部に行くの?』

「おうよ!お前いく『じゃあ僕も行こうかな』言葉を遮んな!!」








バンッ

「やい新聞部!!

てめーらよくもこんな血も涙もねぇ記事書きやがったな!!!」

「えっ…!?」


扉をあけたそのさきに居たのは新聞部3年の淀橋貞夫だった


「おい聞いてんのか!!」

「あっ…暴力はやめて下さい、僕たち何も悪いことしてません、これは表現の自由です、精神的自由権です、日本国憲法第21条」

『うるさい…』

「??はぁ!?」


ピピッ

カシャ

? シャッター音?


「“わあ大変だ我が写真部の部長が暴力による人権侵害を受けんとしている現場を偶然にも撮影してしまったぞ

この写真を動かぬ証拠として然るべき所に公表しよう”」

「な…」

『きみきみ、』

「私ですか?」

『うん』


僕は山田さんを呼び出しカメラを借りた、そして立ち位置を変える


『はい、ピースしてーいい笑顔でね、ハイ、チーズ』

「優なにしてるのι?」

『まあまあ


“わあ大変だ、写真部の2年が部長を虐められてるのに嬉しそうにしてるーこれは新聞に載せたらおもしろくなりそうだー”』

「あ」

『ま、お返しはこんなもんで』


するとハデス先生が来て


「新聞1部もらえないかと思ったんだけど…」


とか、言ってた


「(優の言ってること当たってるι)」




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