愉快な日常
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前回のあらすじ
『いらなくない?』
「まぁまぁ、言わせてあげよう…」
来週からテスト週間だということをすっかり忘れていたアシタバたち『僕は忘れてない』「僕も」
美作の提案により学年一の秀才だという本好の家で最後の悪あがきを始めるのだった
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「ここだぜ!」
僕たちは美作を先頭に藤、郁、シンヤと共に本好の家の前に来ていた
「いいのかな、私までお世話になっちゃって」
「あったりめーだろ〜〜オレたち仲間じゃねーか!!」
「(笑顔からすごく不純なオーラを感じる…)」
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・・・・・・・
「やあいらっしゃい」
「「「『おじゃましまーす………』」」」
「どうぞ。ちらかってるけど
美っちゃん以外の人が家に来るのなんて初めてだよ」
「オレのおかげだな!」
「うん、嬉しい」
「なるほどなー。あの美作が今まで赤点取らずに済んでんのはこういうワケか」
『せこいなー』
「本好くんてスゴイんだねー…」
少し歩いた後、ある部屋の前に止まった
「あれ?オマエの部屋ここじゃねーの?」
「新しく勉強部屋作ってもらったんだ。来年は受験だしね」
「へ──スゴイね!」
『(スゴイのレベルなのだろうか…)』
案内された部屋に着くと…え?
『「「「「……………………………………」」」」』
その部屋には鉄球やら藁人形やら机やイス、その回りにすごい数の子針やら…
勉強部屋?
拷問ここでやった方がいいんじゃない?
「ちょっと狭いしひとりずつしか使えないんだけど…効果は保証するよ
誰から使う?」
「えっ!?いや使…え!!?使うってこの机!?この………」
『なんか色々気になるけど面白そう…僕から使う……』
よ、と言おうとしたら麓介に腕を引っ張られた
『ι?』
「や、やっぱり背の順がセオリーだろ」
「いや目方の軽い奴からとかどうよ…」
「握力の弱い順とかもとても新鮮でいいと思うわ」
『……』
「えっ!?そ…それって」
「じゃアイウエオ順でアシタバくん」
「え───────っ!!!?」
『(やっぱりι)』
「無理!!ムリムリやだムリムリうわ、押さないで、やめて!!」
「大丈夫だって俺も毎日使ってるし」
「いやムリだって!!これ!!!ちょ…ひっ…」
ひいいいいいい
「行くぞ」
『へっ?アレ使うんじゃないの?』
「アホか!」
「岩田くん死んじゃうよ!」
『(おおげさだなぁ…)郁ーごめんよー』
「図書館にでも行くか……」
「意義なし」
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