愉快な日常
□９
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「ん？なんか…学校の方からすごい音…声？聞こえない？悲鳴みたいな……」
「超デケーゴキブリでも出たんだろ。朝っぱらからうるせーな」
『僕、虫嫌い…』
「ん〜〜〜〜〜〜〜？」
美作が門に目線をむける
「オレ活躍の予感!!ちょっと行ってくる」
「あ」
『死にに行くのか』
「やめときゃいいのに…」
「？」
「こりないよね────美っちゃんも」
『美作の頭には諦めるって言葉がないんだろう』
「おーい大丈夫か!?何があったんだよ!!」
『本好、背中貸して』
「どうぞ」
「？」
郁は首を傾げてる
まあわかるさ
「あっ」
こちらに気付いた女子生徒
「あ〜〜〜〜〜ん藤くん助けて〜〜〜!!!」
「!!?」
麓介に向かって一直線
その際、前にいた美作は横に吹っ飛んだ
「ほらね」
「(か…かわいそうな美作くん……)」
麓介は反射で来た道を戻っていった
「岩田くん、アシタバくん校舎の方見てきてよ。俺、２人助けに行ってくるからさ」
『おーよろしく』
「ぶっちゃけ藤の方は自信ないけど」
「えっ!?う、ん。そう言わず頑張ってみて欲しいな…」
「『！！』」
校舎に入ると胸や脚にモザイクのブロックをつけられた女子生徒で溢れてた
「な…何これ……!!?」
「アシタバくん!!岩田くん!!」
「!!」
『シンヤ！』
「鏑木さんは無事なの!?」
「腹立つくらい無事よ！」
ああ、シンヤも女子なのについてないよね…
「ねえ！こっちにはこなかった!?」
「な…なにが？」
「変質者!!見たでしょ!?あのよくわかんないブロックみたいなやつ!!みんなそいつにやられちゃったみたいなの！」
『し、シンヤ落ち着いてι郁が死ぬよ…ι』
シンヤは郁の胸ぐらを掴みガクガクと揺らしていた
「ガッチリハマっちゃってて押しても引いても取れないのよ!!それも女の子ばっかり…どこのどいつか知らないけど…見つけたらタダじゃおかないんだから！」
「…先生」
「え？」
『ハデス先生なら…』
「それだわ！ナイス２人とも！
待ってなさいよ変態!!」
そう言って僕と郁の鞄を掴む
そして走り始めた
………………え？
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