愉快な日常

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「ごめんなさいごめんなさい本好くん、お願いだから殺さないでぇええええ」

「な…なっ…な…

つーか何ださっきから本好本好って!!いいかバチモンヤロー!!
本好はなあ体育の成績はいっつも“2”!!50m走んのに12秒かかるモヤシの中のモヤシ王なんだ!!誰だか知らねーがフザけたマネしてっとブッ飛ばすぞコラァ!!」

『良いこと言ってるように聞こえるが酷い言い様だな』


なんだよ、モヤシの中のモヤシ王って…ι


すると本好の動きが止まり、今度は少し苦しそうにしていた


「…!?」

【ぐ…!!】






「美っ……ちゃん……!!」

「な…」

「くっ…」


本好は何処かへと走り去って行ってしまった

美作は口を開けっぱなしでまるで放心状態だ


「逃げた…美作くんを見て…?」

「アシタバくん、岩田くん大丈夫…!?」

「先生!!」

『僕らは平気…だけど、美作が……………壊れた』

「えι?」














「本好くんが心のなかで病魔を拒絶している状態なら僕の力で引きずり出すことができる。だか…本好くんの心は今

病魔を受け入れてしまってる状態にある。
病魔への依存が強すぎると僕の力だけでは追い出すのは難しいかもしれない」

「そ…そんな…じゃ、僕らずっとこのまま…!?」

『それは困る…ι』

「いや……本好くんの“心の闇”…それさえわかれば…だけどそのためには


美作くん、君の力が必要だ」


ボーっとしていた美作だったが、話をふられ、我にかえる

「………」

「み…美作くん………」

「わかった、ついて来てくれ

オレ…あいつが今いるトコなんとなくわかるからよ…


助けてやってくれよ。本好のこと…」


普段はチャラチャラしてるけどこういう時はいいヤツじゃん


「勿論」






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