愉快な日常
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「あうわわわわわわわ」
『郁、どうし……』
「優!!…わっ
ぎゃ――――っ!!!」
凄い叫び…というかソレ先生だよ…
「アシタバくん、僕だよ。落ち着いて」
【おのれ…邪魔をしおって…!!】
『なっ、こ、これは…!?』
般若の顔をした…病魔?が先生に襲いかかった
【!!くっ…!?】
「美作くんの話なら僕が聞いてあげるよ…いくらでもね」
「ひいいいっ」
『あ、郁!!』
郁は保健室を走って出ていってしまった
僕は慌てて郁を追いかけた
『(先生が言ってた“美作くんの話なら僕が聞いてあげるよ”ってどういう意味?美作の話をするって…本好?)ねぇ郁』
「な、ななな何?!」
『アレってさ本好なの?』
「そ、そうだよ?」
『やっぱ病魔にかかってたのか……あ、美作!!』
「ん?優とアシタバ!!」
「みっ…美作くん!!」
「なんだオメーらピンピンしてんじゃねーか。藤のヤツデタラメ言いやがって」
「たったったっ…助けて!!本好くんに殺される!!!」
「はぁ!?」
『とりあえず今は早く逃げるぞ!!じゃないと………来る!!』
言った三秒後くらいには病魔…もとい、本好が追いかけてきた
「うおおぉおおおぉぉぉぉ!!?」
――――――――――
―――――――
ドドドド-…
「?」
勢いよく走ってきたのはアシタバ、美作、優だった
「わっ!?
びっ…くりした〜〜〜!!何あれ!?」
「さ…さあ、男の子ってワケわかんない事好きだよね(岩田くんは別として…)」
「ねーもうホント迷惑………」
ドドドド
「ん?」
「きゃあっ!!」
次に走ってきたのはハデス先生だった
「な…な…何あれ〜〜!?」
「しょ…少年の心を忘れてないのよ、ステキじゃない…………ダメ?」
――――――――――
――――――
ハァ
ハァ
ヒィ
ハァ
「!!」
「分岐してんぞ!!どっちだ!?」
『そんなことも分からないのか…』
「なっ!?」
「右!!右だよ!左は屋上だから逃げられないよ」
「右だな!!よし右………」
「「ぎゃ―――――っ!!!!」」
『っ!!』
曲がった所で本好と出くわした
これはヤバい状況…ι
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