愉快な日常

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「快適だ

静かだし、風通しはいいし、お茶は無限に出てくるし



何より俺ら以外利用者がいないってのが最高だな」


モリモリ


『麓介の弁当すご…』

「だね…」

『ごめんね郁、こんなもんしか作れなくて…』

「全っ然!優の料理美味しいよ!!」

「その弁当お前が作ったのか?」

『そうだよ、弟達につくるからついでに郁のを…』

「お前らさっきから俺を忘れてんだろ!」


ああ…←

「だいたいな!保健室でメシ食ってうまいわけねーだろ!!」


今美作が言ったように僕たちは教室ではなく保健室でたべている。


「弁当なんざどこで食おうが大差ねーよ」

「ああ!?オメーはどうせアレだろ、ハンバーグ食ってる時馬フンの話されても平気なヤツだろ!!」

『ちょっとやめてよー僕たちのお昼ハンバーグ弁当なんだから』

「優、一口くれ」

『え、やだ』

「即答?!何でだよ!」

『郁に貰えばいーだろ。味、同じなんだから』

「えっ!?」

「アシタバーくれ」

「えっ…!?」








「ウマ…」

『だろ』

「昼休みに──…生徒が遊びに来てくれるなんて…教師にとってこんなにうれしいことはないね………」


いきなり後ろから声をだしたのは、今「顔がホラー」「気温が下がる」「呪われそう」などの理由で話題になっているハデス先生だった


なんか慣れてきたけど僕たちが先生といる理由…

ある、「奇妙な事件」がきっかけだった


「(悪い先生じゃないんだけど、理解してもらえるまで時間がかかりそうだよなー…)」




その時扉が開く音がした

振り返るとそこにいたのは…







女子生徒だった

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