愉快な日常

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「ちっ…違う!!!そーいうんじゃねえ!!俺は…



俺は“女”が大っっ嫌いなんだっ!!!」

「な…」

「我儘で自己中で人の話しなんざ聞きゃしねえ!!

口ばっかり達者で自分のこと棚上げすんのが大得意!!
立場が悪くなりゃ泣くか色目使って逃げる!!
二言目には“男のくせに”だ!!!
んな連中相手にケンカなんざできっかよ!!笑いモンにも程があらぁ!!!」

「な…なによ言いたい放題言ってくれちゃって…!」

『あーもー…!』


ゴンッ



「「「「「!!!」」」」」

「ってぇ!!」


僕は妹尾とかいうやつの頭に拳骨を食らわした


「なにす…っ!!」

『こっちのセリフ。いきなり他校の保健室にきて鏑木探して人違いして挙げ句女が嫌いで女の悪口

いっとくけどな、みんながみんなお前の言ってる女じゃねーよ

少なくともシンヤは違う』

「っっ何だてめぇ……っ!!」


妹尾が殴りかかってくる


「岩田くん!!」

「優!!」

『…甘い』


僕は横によけてとんできたパンチを手で止めた


「ぐっ…」


妹尾は悔しそうに拳を下ろした



「まあまあ落ち着いて」


先生が仲裁にはいった










猫のぬいぐるみを持って





無惨にも妹尾に破かれた




「あれくれーの年頃にはよくある主張だな」

「うぜーお前何様だよ」

「ちょっと女性不振っぽいよね…何かトラウマでもあるのかな…」

『…………』








これから何が起こるかなんて


想像することもできなかったんだ





END
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