愉快な日常

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「おーよ!まかせろ!!

このオレになんでも聞いてくれ」

「美作くん知ってるの!?」

「ふ…シンヤよ、頼ってくれていいぜ」

『何か以外だな』

「ていうか美作くんてバスケ部だったんだ…」

「とりあえず好きな食べ物は豚のしょうが焼きと回鍋肉かな」

「へえ〜〜」

「意外にフツーなとこあるんだね」

『でも肉って感じじゃないよな』



「やっぱ肉といえば豚だよなー」

「いや、それ美作くんの情報!?」

『いらねー情報提供すんな』

「い…一応覚えとくわ」








・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


「まぁ予想はしてたけどね」

「やっぱり直接本人に聞くのが一番じゃ…」

「それができるならはじめからそうしてるわ」

「そ…そうですか…」

『じゃ、僕聞きに行こうか?』

「え?」

「私のためにわざわざ岩田くんにリスクをおわせることはできないわ!」

『そ、そう…(どんなリスク…?)』

「もうこうなったら最後の手段しかないわね

ちょっと気が進まないけど…」

「最後の手段?」





――――――――
―――――――――――


『んー…』

「あっ!」


声と共に抱きついてきた子


『柑那…』


妹の柑那(かんな)でした


「優姉!お帰り!!何々!?どうかしたの?」

『あ、うん。これから出掛けるんだけど、服装が…』

「あ、郁兄じゃないんだ?」

『郁もいるけど…他の子は女ってこと知らないから一輝に服を借りようかと…でもまだ帰ってないみたいだね』

「俺がどうかしたの?」

「あ、一輝」

『お帰り!』

「ただいま優姉!てか柑那!弓奈姉にくっつくな!!」

「うるさい!いいでしょ別に!」

『また始まった…ι』



二人ともお姉ちゃんが大好きなようです(笑)←笑うな





「で、どうかしたの?」

『あ、一輝。ちょうどいいところに…あのさ、服、貸してくれない?』

「服?なんでまた…」

『いや、友達とでかけるからさ、しかも女ってこと知らないし…』

「ま、いいよ!俺が似合う服チョイスしてあげる!」

「私も行くっ!」

「テメーはくんなっ!」

「なんでよ!」



―――――――
――――――――――



「優、準備できた?」

『あ、うん。ちょっと待って』












『ごめん、お待たせ』

「ううん、じゃあ行こ「郁兄!!優姉は渡さねぇからなっ!!!!」え?!」


「(な…何?!一体どーなってんの?!!)」

『あ、気にしないで。ほら、シンヤ待ってるから』

「う、うん…」







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「遅い遅ーい」

『ごめん、シンヤ』

「岩田くんは別にいいの!!」

『そ、そう?ι』

「(何で僕だけ…)……そんなカッコしてるなら早く言ってよ…

というか、あの、これ、僕たちいないとダメなんですか…?」

「当然でしょ!尾行なんてひとりでやったら私ただのストーカーじゃないの!」


シンヤしってるか?

尾行とストーカーって言葉は違うが意味は同じだよ?

まぁ言わないけど…


「ほら!それより見て!」


渡された双眼鏡を除くとそこにはハデス先生の姿があった

ていうか白衣のまま?



「さっきからあの辺をずっとウロウロしてるのよ
あれはお惣菜屋さんの夕方割引を狙っているとみたわ」

『(よく調べてるな…ι)』



すると郁は持っていた双眼鏡を落とした

「あっ!ちょっと!壊さないでよ」

『どうしたの?』

「目が合った!!!」

「えっ!?」

『お、こっちみてる

ハデス先生〜』

「え、岩田くん?!」

「優?!」

『僕が話聞いてあげるから二人はそこにいな』




そう言うと優はハデス先生の所へ行ってしまった


「ど、どうしよう…ι」

「仕方ないわね」


そう言う鏑木さん


でもなんで僕の肩を掴んで…



するとそのまま僕は押され、派手に転んだ


「(な…)」

『なっι(なんで郁までι?)』




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