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「寒いね、庵」
「ああ」
「冬はやっぱりコタツだね」
「ああ」
「でもさ、一人で入ってると中々温まらないよね。結構長時間居るのにさ、足とか冷たい時があるもん」
「ぬう」
「今は庵が一緒だからあったかいけど」
翌日
「名無し。足は、冷たくないか」
「…多分」
「こ、こっちにくっ付けても良いぞ」
「冷えちゃうから良いよ」
「俺は大丈夫だ。さっさと足をよこせ」
「うん、有難う」
「…………」
「庵、あったかいね」
「むぅ」
「冷たくない?大丈夫?」
「心配は無用だ」
「有難う」
「ああ」
「庵が居れば、夜もぐっすり寝られそうだな」
「眠れないのか」
「たまに、だけどね。電気毛布あるから」
「電気代がかかるだろ」
「たまに湯たんぽも使ってるから」
「水道代とガス代がかかるだろ」
「寝れないよりは良いかなって」
(俺と一緒に寝れば良いだろうなんて、破廉恥な事は言えん)