KOF

□誰かに依存
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ビリーは真剣な眼差しで名無しを見つめたが、今は二人で洗濯物を干している最中なので、余りシリアスな雰囲気にはならない。

「俺、妹離れしようと思うんだ」
「…ふーん。出来るの?」

唐突に言ったのだが、名無しは全く驚いた様子を見せない。
それどころか半信半疑な面持ちで、妹立ちが出来ないと決め切ったような雰囲気を醸し出している。

「ああ!出来る!」
「本当に?」

ビリーが胸を張って言って見せても、名無しはまだ信じられないらしい。
それほどにビリーは妹思いだ。

「俺は妹より依存出来る物を見つけたんだ」
「何?薬とかは駄目だからね?」
「…薬はやらない」
「じゃあ何なの?」

小首を傾げる名無しの耳に手を当てて、こっそりと言う。

「それはな……」

名無しだよ、との言葉と共に名無しの頬にキスをした。

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