銀総受け・主に土銀
□いつも会えたらいいのに…
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なぁ、お前はいつになったら
俺のところに来て、会いに来てくれるんだ?
いつだって仕事が入ってくるお前には分かんないんだ。
悲しい思いをしてんのはこっちだよ…
毎日こんな思いをせず
いつも会えたらいいのに…
「はぁ…」
朝早く目が覚めて空しく思った。昨夜土方が珍しく俺の所に来て抱き締めて、離れてほしいから押したけど『久しぶりだから』とか言ってそのまま俺を押し倒した。
久しぶりの甘い口付けと…体温…反対に切なくて…切なくて…
煙草の香りがしてそれにうとうとしてしまうほど…
「…腰痛…また赤いのが増えてる…」
首筋から赤いモノがうっすらと残っている。土方君が付けてくれた印。
俺のことを手放したくないんだって。“俺の印だ”って言って付けた。見る度に俺は多串君のモノなんだって…自覚するんだ。隠そうとするけどワザト隠せない所に付ける。仕返しにアイツにも付けてやった。
『!どこに付けてんだよ!?』
『お前だってよくすんだろ?』
それ以上多串君は言えなくて、代わりに鼻で笑って『確かに』とか言って珍しく受け入れた。
ずるい…ズルイ…
いつも多串君…土方はあまり見せてくれない笑顔で許してくれという様に見せてくれる。俺だけに見せてくれる笑顔。
許してしまう自分も憎いけど、土方も憎い。でも愛しくて恋しい…。