銀総受け・主に土銀
□一日隊長
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いつもの朝。静かな朝に小鳥たちの可愛らしい泣き声が聞こえる。
「ふぁ〜…」
静か過ぎて欠伸の声が大きく聞こえる。こんな日は大体暇で終わる。そう、大体は。
今日は多分、仕事はないだろう。ない方がうれしいのだが、相変わらず仕事がない日が続きすぎると飢え死にしてしまう。
暇すぎても嫌だが、適度な暇がいい。
今日もちょうど良い日が始まる…はずだった。
急に階段からバタバタと上がる足音が聞こえ、少し寝ぼけていた頭は覚めた。何だと思い、玄関に近づこうとしたその瞬間、ガラッと玄関のドアを階段から上がってきた相手が開けた。
その相手とは…地味な奴で、ミントンを好み、影が薄いキャラ。その名は山崎退。彼は大急ぎでここ、万事屋へと走ってきたのだ。
「お前、どうした?そんな息を切らして…」
「いや…あの…ゼエゼエ…副長に・・言われまして…ゲホゲホッ」
「副長ぉ?…あ〜、あいつか。んで?何の用?」
「今日、一日隊長をしてほしいわけですよ…旦那」
「ふぅん…で、何で俺なんだ?」
いきなり一日隊長をしろだなんて言われたら驚く以前に疑問が出てくる。だが、真選組の頼みとなれば無視だ。
「ごめん、やめとくわ」
「え、ちょっ…!それは困りますよ!…副長に殺される…」
グスと少し青ざめた顔で言ってきた。そうされると、申し訳ない感じがして仕方なく依頼を受けることにしたのだ。
依頼を受けることにした銀時だるいと感じながらも足を動かし、歩いた。
何分歩いただろうか。いつの間にか着いていた。すると山崎は
「旦那、副長の所に言ってください。そこで待っているはずっす」
「はいはい」
言われたとおり土方の居る部屋へと向かった。