風化する始祖の栄光

□足掻く王者
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浮遊大陸アルビオン・・・
難攻不落のその国は、しかしその性質から国外に諜報員の活動拠点をほとんど持たない。

 本国との連絡がフネによる定期便に限定されるために、支援や伝達が滞りやすいのが一つ。

難攻不落の立地条件ゆえに、国内においてのみ諜報活動を行えば十分だとする過信が一つ。

そしてなによりも、本国の標高が高いために農業に不向きな土地であり拠点を多数構築・維持することが経済的に苦しいということがひとつ

勿論それなりの規模の町には大使館やフネによる交通網など足掛かりは存在する。

そして同時に軍関係者による長期潜伏・活動もわずかながら行われている。あるものは他国で普通に生活しながら
またあるものは交易商の護衛として各地を歴訪しながらめぼしい情報を集めて最寄の大使館等に送るのだ。
ちなみにこの手法はどの国でも採用されているものだか、拠点の少なさもあってアルビオンに遅れをとる国など存在しない。

 したがって、アルビオンでは、他国における事件に対して

"無支援での単独潜入任務"
がしばしば実行される。
拠点を運営するよりもその方が安上がりだからである。

以上が
アルビオン王国軽装騎士団アサッシン部隊設立の背景である
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