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□月夜のオッドアイ日常編
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〈新品は要チェックなのです、の巻〉


『自然な感じでいきましょうか』
y「ん」
『じゃあ、目線は…まかせます』
y「うん」

今日は撮影日。
ゆきひろはラルクの撮影に来ていた。
何パターンかするみたい。
でも

「にゃほ?(ハイドは?ケンは?テツは?)」

お部屋の中を探検しても他のメンバーはいない。
どこ?

「にゃー、にゃにゃん?(ねぇ、ゆきひろー。みんなはいないの?)」
y「ん?どしたの、水城」
「ふにゃにゃん(だから、みんなは?)」

きょろきょろしながら鳴くと

y「あぁ、みんなは今日いないの。別撮りなんだ」
「にゃふにゃふ?(別撮り?)」
y「うん。今日は俺だけ」
『hydeさんは昨日撮ったんですよ。ごめんね、水城ちゃん』
「にゃほーん(そうなんだぁ)」

遊んでくれる人達がいないとわかって水城はゆきひろが見えるテーブルの上にコロンした。

「にゃはぁ〜(今日もゆきひろはカッコいいなぁ)」

黒いダブルのスーツにストライプシャツ、ネクタイ。
いい!

「みにゃ〜ん(このカッコでお買い物行きたいなぁ)」

黒スーツに真っ白な水城。
抱っこされて新しいお水のお皿とかクッションとか買いに行きたいよー!
コロンコロンしながら眺めていたらスーツの撮影が終わった。

『次のものでお願いします』
「にゃは〜(まだまだ続くなぁ)」
『水城ちゃん、チュール食べる?』
「にゃっ!?にゃにゃん!!(え?チュール!?食べる!!)」
『yukihiroさん、いいですか?』
y「うん、ありがと。水城、好きなんだよね」

ゆきひろは着替えにいなくなった。
水城は目の前のチュールに釘付け!
猫ちゃん飼ってるスタッフさん、さすがわかってる!
やった!
チュール!
大好き!

「みゃあ〜♡(おいしい〜♡)」
『おやつ持ってきてよかったね』
「にゃふ!(ありがと!)」

綺麗に綺麗に舐め舐めしてたらドアが開いた音がした。

『yukihiroさん入りまーす!』

その声に振り向いたら

「ふ、にゃ!(その服、なに!)」
y「わ、水城」

ジャンプジャンプ!
抱っこしてー!

y「待って水城」
「ふにゃにゃん!(真っ黒パーカー、初めて見るんだもん!匂いチェックするの!)」
y「え、ちょ…」
「ふにゃー!(抱っこして!)」
y「もう」

やった!やった!
ゆきひろは「毛がついちゃうかな?」とか言いながら手を伸ばしてくれた。
椅子に座って撫で撫で付き。
クンクン。
イヤな匂いじゃない?

「ふにゃ(うん、まずまず)」
y「匂いチェック?」
「うにゃ(そだよー)」
y「合格?」
「にゃん(まぁね)」

でもね、このパーカー…

「みゃおん?(ゆきひろには大きすぎなんじゃない?)」

モフモフする。
やっぱりダボダボだよ。
空気いっぱい。
あ、もしかして

y「わっ、何してんの」
「ふにゃにゃ(中に…えいっ…)」
y「あ」

頑張ってパーカーの中に入った!
おなかの部分ね。
うわぁ、ゆきひろの匂いいっぱい♡
あったかい♡
ここは天国♡

「にゃおーん♡(最高♡)」
『ご機嫌な声ですね』
y「だね」

ゆきひろのおなかをフミフミ。

y「あははっ、くすぐったいって」
「にゃー(えー、フミフミしたいんだもん)」

おなかがイヤなら太もも。
ここは筋肉質だぁ。
ちょっと背伸びして胸をフミフミしようかなと思っていたらゆきひろの指がこっそりパーカーの中に入ってきて水城をコショコショした。

「ふにゃん♡(大好き大好き♡)」
y「はいはい」

コショコショと撫で撫で大好き!
はぁ、幸せ♡

『yukihiroさん、撮影…え?』
「しゃーーーっ(邪魔しないで!カメラマン!)」
y「こら、水城怒んないの。まだ入ってていいから」
「みにゃーん(やったー。まだまだ足りないよぉ)」
y「ってことで、まだ休憩ね」
『わかりました』

苦笑いのカメラマン。

y「かわいいね、水城」
「にゃん♡(ゆきひろだーいすき♡)」



堪能してからじゃないと離してあげないんだもん!
この新品パーカーは合格ね♡


***

ものすごくお久しぶりの猫ちゃん話でした!
今月のLモバのカレンダーがダボダボパーカーのyukihiroさんでして、猫ならパーカーの中に入れる!とおしえていただいた瞬間にオッドアイちゃんが降臨しました(笑)
yukihiroさんの香りを堪能したい管理人でした☆

2020.4.2


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