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□月夜のオッドアイ
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ミルクを飲んで、マックの魚のハンバーガーを食って、満足した真っ白い猫は俺の膝の上で丸まって眠ってしまった。
頭を撫でてやるとピコンと耳を震わせて、でも目は開けない。
y「・・・かわいい」
昔から猫は飼いたいと思ってはいた。
タイミングを逃したり、忙しかったりで実際に飼うことはなかったけれど。
真っ白でオッドアイの瞳の女の子。
これ以上の条件はないかもしれない。
y「おーい、寝るよ?」
「うにゅ・・・」
y「ってわかるわけないか」
起こさないようにそっと抱き上げた。
そして、こいつの寝床をどこにしようかを悩む。
y「リビングでもいいけど、俺が起きるまでにぐちゃぐちゃにされたら嫌だしなぁ。玄関?・・・かわいそうだよな」
ってことはここしかないのかな。
キィ。
ドアを開けて中に進む。
一人で寝るには大きすぎるベット。
その一角に大きめのハンドタオルを敷いた。
そして、そこに猫を置いた。
y「ここに寝せときゃ大丈夫だろ。寝返りうって潰すこともないだろうし」
独り言をつぶやいて俺もベットに潜った。
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