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□after episode 2
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その日の朝はあの日と同じように晴れていた。
『おはようございます』
ｙ「おはよ」
穂積さんはすでにロビーで待っていた。
『眠れました？時差ボケ、どうですか？』
ｙ「うん、まぁ、大丈夫かな？ね、水城」
「う、うん」
昨日はまだ日の落ちていない夕方から身体を重ねて、そのままうとうとと明け方まで眠ってしまった。
そんなわけで睡眠時間はばっちりだ。
『今日はモンサンミシェル行きますけど、いろいろと観光都市に寄って行くので到着は夕方くらいを予定してます』
ｙ「うん」
『忘れ物はないですか？』
「はい、大丈夫です」
『では、行きますか！』
今日の車は大きめのバン。
荷物も積めるし、座席も広めでのんびり過ごせそう。
「ちょっとの間、パリとさよならだね」
ｙ「そうだね」
「帰ってきたらエッフェル塔とかルーブルとか行きたいな」
ｙ「俺もルーブルは行ってないから見てみたい」
「行った友達の話ではね、すごく歩いて疲れたって言ってた」
ｙ「美術館でそんなに歩くの？」
「階段なんだって。で、クネクネした道を絵見ながら歩くから地味に疲れるって言ってた」
ｙ「へぇ」
「見ながらお茶して休むのもお洒落なかんじだよね、パリって」
ｙ「なんだっけ。有名な通りがあるんでしょ？」
「シャンゼリゼ通り？」
ｙ「ああ、そうだ。ルーブルと近いの？」
「…どうだったっけ」
『近いですよ。ルーブルがあって、公園があって、そこから始まる通りです。散歩しながら休憩もいいんじゃないですか？』
「じゃあ、そうしたいな」
ｙ「うん」