casual dream
□first love -17-
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t「狩野、やめぇや!」
『テツ、止めんなよっ。おまえも知ってんだろ?ずっと落ち込んでる麻生、見てるだろ?』
t「それは・・・」
テツくんもなにかを知っているような口調。
y「・・・テツくん、なに?どういうこと?」
先輩命令、テツくんは逆らえないはず。
狩野の動きを制止していたテツくんがこっちを見た。
t「・・・やっぱり、今回のことはちょっと・・・幸宏先輩、ひどいと思います」
小さな声で。
でも、はっきりと。
t「どうしてちゃんと水城ちゃんに言わなかったんですか?別れようって。優衣先輩のほうが好きだって」
y「・・・テツくん?」
t「水城ちゃん、全部知ってますよ。先輩たちがデートしてるのも知ってます。ヨリを戻したって優衣先輩に呼び出されて言われてるし・・」
y「・・・・は?」
t「つらいことでも、幸宏先輩から言われたほうが水城ちゃん的には納得できたんじゃないかなって・・・」
テツくんは俺を見ながら恐る恐る意見していた。
水城が優衣に呼び出された?
そして、ヨリを戻したって言われた?
y「・・・あいつ」
一瞬で話が全部見えた。
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