casual dream

□first love -15-
5ページ/7ページ



『・・・そっか、そうだったんだ』



たくさん泣いて、ようやく話せるようになって、今までのことを話した。
突然、幸宏先輩にしばらく会えないって言われたこと。
優衣先輩とデートしてるのを見かけたこと。
優衣先輩に呼び出されて、ヨリを戻したんだと言われたこと。
そして。
幸宏先輩からの連絡がいっさいなくなったこと。



「・・・しようがないよね」



ぐすんと鼻をすすった。



「優衣先輩と話したときに思ったもん。あぁ、私、敵わないーって」

『水城・・・』

「・・・幸宏先輩、普通のごはんを食べたくなったって気分だったのかなぁ」

『なんだよ、それ』

「贅沢なごはんばっかり食べてると飽きるでしょ?」

『え?まぁ、そうかな』

「たまにはファーストフードとか質素なごはん食べたいなって思うじゃない?」

『うん』

「幸宏先輩もそうだったんじゃないかなって」



先輩はかわいい子が好みだもん。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ