casual dream

□first love -15-
2ページ/7ページ


昨日、水城と廊下ですれ違った。
水城、変な顔してた。
たぶん、俺も同じ顔してるんだろうなって思った。
今は一緒にいれない。
それは今までの俺がしてきたことのせい。
自分の中にある罪悪感を認めたくなくて、水城から目をそらしてしまった。


どう思っただろうな、こんな俺のこと。
ちゃんと話せばよかったのかな。
そうしたら水城はなんて言っただろう。

不安にさせるだけ?
心配させるだけ?

「待ってて」
その言葉の意味、わかってくれてんのかな・・・。






『まだね、変なメールがくるの。だから、幸宏くん・・・』

y「わかってるよ」



いらついたまま、優衣の話を聞いていた。


もう少し。
もう少しの辛抱だから。

水城、待ってて。




*
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ