casual dream
□first love -15-
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昨日、水城と廊下ですれ違った。
水城、変な顔してた。
たぶん、俺も同じ顔してるんだろうなって思った。
今は一緒にいれない。
それは今までの俺がしてきたことのせい。
自分の中にある罪悪感を認めたくなくて、水城から目をそらしてしまった。
どう思っただろうな、こんな俺のこと。
ちゃんと話せばよかったのかな。
そうしたら水城はなんて言っただろう。
不安にさせるだけ?
心配させるだけ?
「待ってて」
その言葉の意味、わかってくれてんのかな・・・。
『まだね、変なメールがくるの。だから、幸宏くん・・・』
y「わかってるよ」
いらついたまま、優衣の話を聞いていた。
もう少し。
もう少しの辛抱だから。
水城、待ってて。
*