casual dream
□first love -13-
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y「・・・なに」
別れてからはあまり話してなかった。
当たり前か。
俺は振った本人だからどうとも思ってないけど、優衣はちがうんだろうから。
『ここじゃちょっと・・・』
y「わかった」
言いにくい話みたい。
どこで話そうか考えて、屋上に続く階段の一番上に来た。
y「どうしたんだよ」
なかなか言い出さない優衣に痺れを切らして問いかける。
やっぱ、こいつはかわいいんだな、なんて水城に知られたら怒られそうなことを思いながら。
『・・・あのね、幸宏くんにお願いがあって』
y「うん」
『今の彼女とね、しばらく会わないでほしいの』
y「・・・は?」
優衣の言葉に眉間にしわが寄る。
こいつ、なに言ってんだよ。
『実はね・・・』
優衣が話し出したことは少しだけ長い相談。
*