casual dream

□first love -10-
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週末が過ぎて2学期も残りわずか。
屋上でお弁当が食べれなくなった私達は軽音部の部室で食べるのが最近のパターン。








y「水城、クリスマス、どうしたい?」



前置きもなしにいきなりの質問。
しかも、「どうしたい?」って、私に選ばせてくれるの?



y「行きたいところとかなかったら勝手に俺決めるけど」



ふっと笑って、コロッケをパクつく。



「あの、私の行きたいところでいいんですか?」

y「うん、いいよ」

「えっと・・・街でデートしたいです。で、最後にその・・・」

y「なんだよ」

「・・・観覧車に乗りたいですっ」

y「観覧車?」



先輩はぽかんとしていた。
観覧車なんて遊園地にしかないって思ってるんだろうな。
最近ね、街のビルの上にできたの。
で、一番上までいったらけっこう遠くまで見えるみたいなんだよね。

そのことを説明する。



y「あぁ、なんかニュースで見た気がする。●●ビルの上じゃない?」

「はい」

y「それに乗りたいの?」

「・・・だめ、ですか?高いところ、苦手ですか?」



先輩はちょっと考える顔をした。



y「わかった。いいよ。じゃあ、ビリヤードして、飯食って、そこに行こう?」

「はいっ」




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