casual dream
□first love -10-
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『・・・彼氏にプレゼントかな?』
気が付くと隣には笑顔の店員さん。
「あ・・・はい」
『これね、雑誌に載ってからすごい人気出ちゃって、在庫がもう何個かしかないんだよ』
「え?そうだったんですか?」
『うん。この前も急遽取り寄せたんだけど、もう無くなっちゃいそうだし』
「よかったぁ。あの、これ、ください」
『はい』
購入してお店を出た。
綺麗にラッピングされて、手にある重みが心地いい。
先輩、喜んでくれるかなぁ。
クリスマス、予定あけとけよって言われたけど、どうやって過ごすのかなぁ。
街でデートもいいなぁ。
二人っきりでまったりっていうのもいいなぁ。
あ。
行きたいところあるんだけど・・・先輩、怒らないかな?
そんなところ行かねぇよって言われるかなぁ。
そんなことを考えながら街を歩くのは楽しかった。
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