casual dream

□first love -9-
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ちょっとっ。
どうしてここにいるの!?
だって、このお店、通学路と逆の方向だよ?
しかも先輩、知らないお店だよね?

一気にいろんなことが頭の中を駆け巡る。




y「・・・へぇ、ほんとにいた」




ふっと笑って歩み寄ってきた。




「先輩・・・」

y「かわいいカッコしてんね。メイドみたい」

「あ、あの・・・」

y「あぁ、どうしてここにきたかって?」




少しマフラーをゆるめながら。
話し出す。




y「最近の水城の様子がおかしいなぁと思ってさ。この前の水曜日、帰る前に会いたいなぁと思って教室行ってみたんだ」

「は、はい」

y「そしたらもう水城は帰った後で。なんて言ったっけ?おまえの友達、髪短いやつ」

「あ・・・志穂ちゃん?」

y「あぁ、そうそう。そいつにさ、水城の様子おかしいんだけどなにか知らない?って聞いたら、丁寧におしえてくれたよ、ここのこと。
しかもすげぇ謝りながら」

「(それは・・・無言の圧力が怖かったからじゃ・・・)」

y「言えばいいじゃん、あいつの母さんが入院してバイト代わってるんだって話くらい」




そこまで話を聞いて思ったの。
先輩のプレゼントのためにバイトしたってところまでは話していないんだってことに。
志穂ちゃんありがとっ。
怖かっただろうに、そこは秘密にしてくれて。



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