casual dream
□first love -8-
6ページ/11ページ
「やだ・・っ。やめて・・っ」
ばたばた抵抗しているとバタンと音がした。
次の瞬間、鈍い音がして目の前にいた狩野くんが視界から消えた。
y「・・・なめたマネしやがって」
先輩の拳をくらって狩野くんが倒れたことにようやく気づいた。
「先輩っ」
y「・・・ばか。だから、こいつには気をつけろって言ったんだよ」
狩野くんは口から血を流して。
拭きながら先輩を睨みつけた。
『痛ぇな』
y「てめぇがふざけたことするからだろ」
私が座ってた椅子を蹴って。
ポキポキと指を鳴らして、先輩はもう1発くらわそうとする。
「やめてくださいっ」
y「かばうのかよ」
先輩の背中に飛びついて、止めようとする。
狩野くんは立ち上がって、先輩を見据えた。
.