casual dream
□first love -8-
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教室に戻って、お弁当を食べていた。
5時間目、選択科目の美術だ。
少し早めに行って、部室で遊んでようかなぁ
ジュースを飲んでいると、「こいこい」と手を振っている狩野くん。
「どうしたの?」
『次、美術じゃん』
「うん」
『ちょっとさ、早めに行かね?』
「いいよー。私もそうしようと思ってたの、部室で遊びたくて」
親友と別れて、道具を持って美術室に向かう。
その途中でテツくんに会った。
t「あれー?水城ちゃん、移動すんの、早いなぁ。もう行くん?」
選択科目はテツくんのクラスとの合同授業。
テツくんは音楽をとっていたはず。
「うん。部室で時間潰すの。ね、狩野くん?」
『おぅ』
t「・・・ふーん、そうなんやぁ」
「じゃあ、またねっ」
テツくん、ちょっと怖い顔してたけど・・・どうしたんだろ。
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